受験生は、夏期講習や限界突破合宿などで、入試に向けた努力した夏だったと思います。

入試は生徒たちにとって人生最初の大きなイベントでもあり、最初の試練でもあります。
不安になったり、緊張したりするのは当たり前です。私も学生の頃がありましたので、その気持ちはよく分かります。

ただ、これからの長い人生には、入試よりも大きな困難や試練がたくさんあることだけは、心に準備しておかなければなりません。

これを読んでいる人の多くは、「競争は嫌だなぁ」と思っているはずです。

それはそのはず、だって自分に点数や順位を付けられて、他人が勝手に評価するのですから。

しかし、残念ながらその競争からは逃げられません。
人生は、障害物競走のようなもの。
越えても越えても見えてきます。
ただ、障害物競走との唯一の違いは、戦う相手が自分自身だということです。

これからの人生、大人も子供も、たくさんの「競争」があると思います。
点数や順位、合格・不合格も付いてきます。

しかし、重要なのは、勝ち負けではなく、その競争に対して全力で努力したかどうかです。
人生の競争は、他人とするものではありません。最大のライバルは自分自身です！

努力しないで良い結果が出たとしても、うれしいかもしれませんが、そこに満足はありません。
満足とは自分自身の努力の中にあるもので、結果の中にあるものではないからです。

自分との「競争」のための努力の過程に、大きな満足が隠れていることは必然です。