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共通試験で求められる英語の能力!?

今年度より、大学入試センター試験から大学入試共通試験と名称を変え、同時に様々な点で変更がありました。特に顕著なのが英語で、センター試験はリーディング:リスニング=41の配点でしたが、共通試験はリーディング:リスニング=11と大幅にリスニングの得点が重視されるようになりました(一部の大学で例外あり)。また、問題自体にも大きな変更があり、リーディングでは「処理能力」と「検索能力」、リスニングではより早く正確に聞き取る力が求められるようになりました。以下で、それぞれを具体的に見ていこうと思います。

 

①リーディング

制限時間はセンター試験と変わらず80分ですが、総語数は2020年度実施のセンター試験で4384語、2021年度共通テストで5478語と、1000語以上増えました。この変更は予告されていましたが、従来比でどれだけのスピードアップが必要かを知ると、改めて驚くかもしれません。仮に40分で本文を読んで40分で問題を解いたとすると、1分間に約137語を読み取る必要があります。センター試験では1分当たり約100語だったので、約4割増しということになります。

これだけのスピードとなると、英語の偏差値が65程度ある人でも、全文をしっかりと読んで解くのは無理があります。つまり、ここで求められている能力は、全体を斜め読みして大ざっぱに大意をつかむ「処理能力」と、問われている内容を本文中から探し出す「検索能力」となり、今後もこうした傾向は続くことと思います。

しかし、結局のところ、速読をするには精読をする必要があり、精読をするには最低限の文法の知識と出来るだけ多くの単語を知っているという単語力が必要とされるので、英語の基本的な勉強方法に変わりはありません。出題傾向が変わったからといって学問の本質が変わるわけではないので、基礎を飛ばして発展的な力をつけようとするのではなく、しっかりと基礎を固める勉強をして下さい。

 

②リスニング

従来のセンター試験では、全ての問題が2回放送されましたが、共通試験に変わってから、問題によって1回しか放送されない問題もあり、難易度が増しました。また、1分間あたりの語彙数(wpm)も増えたので、より早く正確に聞き取る能力が必要とされます。しかしこちらも基礎的な学習の反復以外に学力の向上はないので、単語力の強化と毎日の音読を欠かさずにやる勉強習慣を持続させてください。

 

英語の成績は、時間を掛けて勉強をやってもなかなか上がらず根気がいります。しかし、一度成績が安定するとなかなか落ちづらい科目でもあるので、すぐに結果が出ないからといって諦めることなく、いずれ上がると信じて頑張って学習するようにしましょう。

高校生だけでなく、将来大学受験を意識している中学生は、これらの変化を念頭において英語の勉強をするようにしてください。

以上、とても真面目で役に立つお話でした。栗原がお送りしました。

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